20151226

クリスチャン ディオール フォーエバー アンド エバー ディオール EDT・SP 50ml

FOREVER AND EVER DIOR EAU DE TOILETTE SPRAY 50ml


ざっくりとしたテキスタイルの中で、クラシカルなテイストを全面に押し出しつつも、そこかしこに遊び心に富んだアレンジをほどこしたウェアで、2010/11秋冬パリコレクションを飾った「クリスチャン・ディオール」。その時代の一情景を視覚化させるような、まさにジョン・ガリアーノの真骨頂が表れており、近年のディオール・コレクションの中でも出色のものでした。

こちらはそんな歴史深いディオールのフレグランス・ラインから、2006年に発売されたレディス香水です。元々は「リメンバー・ミー」や「ディオール・スター」と同様に、トラベル・リテール(免税店)リミテッド・エディションとして2002年に発売されたもので、パッケージとボトルのデザインを変えて再販されたものです。香りはまったく変わりありません。みずみずしくリラクゼーションあふれるフローラル・フレッシュの香調をベースにしていて、ナチュラルな広がりと、凛としたエレガンスをうかがわせる、バランスの良いアイテムに仕上がっております。

アイヴィー・リーブス、フリージア・ペタルズ、ウォーター・ジャスミンなどが、透き通るようなルミナス・フローラルを香り立たせるトップから、 ワイルド・ローズ、アーモンド・ブロッサム、ゼラニウムなどが、まろやかさの中にシャキッと一本筋が通ったようなモダン・フローラルを漂わせるミドルへ。
ラストはバニラ、ムスク、アンブレット・シードなどが、マイルドなスウィートで全体のダイナミックな香調をドライダウンさせ、しっとりとグラマラスなセンシュアリティーをアピールしてくれそうです。

プロデュースはモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン。「いつまでもいつまでも」というようなネーミングにふさわしい、長く愛用できるオーソドックスな使い勝手が魅力のアイテムなのではないかと思います。ライトなここちよさの中に気品を失わないところがステキだと思います。

カジュアルなシーンでも重宝しそうですが、意外とオフィス・シーンなどでもお使いいただけるのではないでしょうか。クリアなガラスのボトルも、さすがディオールらしい美しく洗練されたデザインで飽きがきません。

20151214

クリスチャン ディオール アディクト オー デリス EDT・SP 50ml

DIOR ADDICT EAU DELICE EAU DE TOILETTE SPRAY 50ml


クチュールの帝王としてその名を歴史に刻んだ「クリスチャン・ディオール」。そのメゾンの伝統を受け継ぎながらも、独自のゴシックを築き上げた天才ガリアーノ=ディオールの時代が終わり、現在は一転してミニマルなモードを追求するラフ・シモンズがレディスのクリエイティブ・ディレクターに就任し、ディオールの新時代の到来にシーンの注目が集まっております。

こちらはそんなフランスの名門ブランドのフレグランス・ラインから、2013年に発売されたレディス香水です。2002年のスーパー・ヒット作「アディクト」がオリジナルで、今回はそのニュー・アレンジ・エディションとなっております。「デリス」=「デリシャス」ということで、香りはポップでリッチなフルーティー・フローラルの香調がベース。ガーリーな魅力と大人の女性の魅惑をミックスさせた、極上のフェミニン・アイテムに仕上げられております。

クランベリー、ベルガモット、オレンジ、チェリーなどが、ルミナスフルでラグジュアリーなフルーティー・カクテルを香り立たせるトップから、 イランイラン、エジプシャン・ジャスミン、インディアン・ジャスミン、ローズ、ビター・アーモンドなどが、エレガントでブリリアントなフローラル・ブーケを広げるミドルへ。
ラストはホワイト・ムスク、シダーウッド、バニラなどが、メロウなスウィートを漂わせて、チャーミングでグラマラスなレディス・センシュアリティーをアピールしてくれそうです。

調香は、2008年からディオールの専属調香師をつとめているフランソワ・デュマシー。「ミス・ディオール」シリーズや「ジャドール」シリーズなども手がけております。プロデュースはモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンです。基本的にはトップのチェリーやクランベリー、ミドルのジャスミン、ラストのムスクあたりがメインとなっていて、ベリー系のフルーティーなトーンに、上品な花を寄り添わせたような印象。ありがちなベリー系ではなく、ちゃんとヨーロピアンなたたずまいなのがさすがです。オールシーズンでお使いいただけると思います。

ボトルやボックスのクラッシーなたたずまいもグッド。ボトルはレッドのグラデーションが美しいです。

20151201

クリスチャン ディオール ピュア プワゾン EDP・SP 50ml

PURE POISON EAU DE PARFUM SPRAY 50ml


ディオール・フレグランスの代名詞にして、香水の一つの到達点である歴史的名香「POISON」。時代性を見事に香りに閉じ込めたあのオリジナルの佇まいを継承し、ヒプノティック・プワゾン、トンドール・プワゾンと受け継がれてきた「心の毒」としてのプワゾン・シリーズの新作が、2004年、満を持して登場いたしました。本年度下半期、ブルガリの「オムニア・クリスタリン」と双璧を成す話題作です。

純粋でありながらセダクティブ、モダンでありながらクラシカル。毒の心と透明な心。このような二面性を表すべく二年の歳月を書けて創られたフローラル・ウッディの香調は、系統分けを拒むような孤高の自我、自尊心を垣間見せ、ディオールのフレグランス・ラインの確固とした自信をうかがわせます。ジャスミンやスイートオレンジなどが奔放と気品を兼ね合わせ香り立つトップ。オレンジブロッサムやガーデニアなどが繊細と芯の強さを重ね合わせて広がるミドル。そしてサンダルウッドやホワイトアンバーが慈愛とグラマラスな官能を漂わせるラスト。カルロス・ベナイーム、ドミニク・ロピオン、オリヴィエ・ポルジュの三人の調香師の試行錯誤が結晶した、見事な芸術品です。特に選び抜かれたインド産サンバック・ジャスミンの優雅な香りは、纏った者やその周りの人間の心を確かに捉え、しばらく忘れさせない力を持っております。

香りが貴女を引き立て、貴女の内面が香りを引き立てる。長く語り継がれるべき傑作です。複雑な心の毒を身に纏うその叙情性を、ぜひとも万人の女性に体験していただきたい。